9月のおたより
- 2016年09月5日
- トピックス
「ままごと」と「アクティブラーニング」
最近、教育現場や企業の研修の場でいつも話題に上るアクティブラーニング、この教育方法で取得するスキルは、子ども時代に経験した遊び「ままごと」を通じて習得するものと同じであると言われています。
「ままごと」の特徴を挙げてみると
1.失敗はない:誰が何をしても、オールOK、オールYESで進んでいきます。そこに「失敗」という概念はありません。
2.誰も結末を知らない:用意された筋書きを演じるわけではありません。台本がないので予期せぬ展開を生み出します。
3.常に幕が開いている:いったん始まったら、誰かが勝手に引っ込んだりすることはありません。
4.観客ではなく共演者がいるだけ:傍観している人は存在せず、自分以外の参加者全員が共演者です。相手が誰でも、常に主体的なやりとりをしないと進みません。
5.願望を演じている:誰が何をしても受け入れてポジティブな方向に進めていきます。知らぬ間に願望を演じる存在になっています。
これらはまさしく、台本のない舞台、人生をどう生きていくかを学ぶ場そのものです。
自分で決めた「成功」と「失敗」の基準をもとに、「失敗しない範囲でやろう」という意識が芽生えると、挑戦する心は失われていきます。「失敗」という概念が、プラスに働くことは皆無と言って良いでしょう。したがって、その概念自体を捨ててしまったほうが得策です。「失敗」のない環境では、「できるか・できないか」ではなく「やるか・やらないか」だけが求められます。行動の結果がどうあれ、そこから次のアクションをどう起こすかで、すべてが変わっていくのです。